頚椎症性神経根症が薬を飲んでも、頚椎牽引をしても改善の兆しがなくお困りではありませんか？

もし、お困りでしたら鍼灸治療を検討されてもいいかもしれません。

鍼灸治療は血流改善、筋緊張緩和、免疫力強化などの効能があり、自然治癒力を強めて身体の不調を改善していく治療法です。

頚椎症性神経根症も頚椎や筋肉に負担をかけず、根本から改善していきます。

鍼灸治療を受けてみたいけど、痛いのではないか、危険ではないかなど、わからないことばかりで不安だと思われる方がおられることでしょう。

今回はそんなあなたのために、頚椎症性神経根症の最良の治療法、鍼灸治療についてお伝えします。

 

１．頚椎症性神経根症の治療には、鍼灸治療が最適な理由

 

頚椎症性神経根症の治療で病院以外の治療法を検索すると、鍼灸や整骨院、整体、カイロプラクティック、マッサージなどが出てきます。

その中で、整骨院、整体、カイロプラクティック、マッサージなどの手技療法で治療事故が多発し問題になっています。頚椎の手技療法では、神経、脊髄損傷の割合が高くあります。

鍼灸治療は手技療法ではなく身体に優しい治療法なので、神経、脊髄損傷の治療事故をおこすリスクが低いため最良な治療法であるといえるのです。

 

２．鍼灸治療とは

 

鍼灸治療は2000年以上前に古代中国で誕生し、約6世紀頃朝鮮半島から日本に伝わりました。その頃から、私たちのご先祖様の身体を守ってきた我が国の伝統療法です。

1971年にWHOから鍼灸治療の適応疾患43疾患を発表し、1997年にアメリカ国際衛生局からも一部の病態、疾患について、鍼灸治療の効果を認める声明を発表しました。

このように、鍼灸治療はアメリカ、ヨーロッパなど世界から治療効果を認められているグローバルな治療法です。

また、現代の複雑な環境から起こる様々な疾患に対して、西洋医学と東洋医学など代替医療を組み合わせて治療を行う統合医療の研究、治療が行われています。

 

２－１．鍼術とは

 

鍼術は伝統の技を使い鍼を身体に接触や刺入させて機械的刺激を与え、その機械的刺激によって起きる効果的な生体反応を利用し身体の改善、疾病予防に導く施術です。

 

２－２．鍼について

 

鍼灸治療に使用されている一般的な鍼の素材はステンレス製です。近年では使い捨て（ディスポーザブル製）を使用していますので、感染の心配はありません。

鍼の太さは0.10㎜から0.02㎜ずつ太くなっていき0.30㎜まであります。

鍼の長さは15㎜、30㎜その後10㎜ずつ長くなって60㎜まであります。

一心鍼灸院では太さ0.16㎜、長さ30㎜の鍼を使用しています。

 

 

 

２－３．灸術とは

 

灸治療とは艾（もぐさ）を一定の方式で燃焼させ身体の表面部位に温熱刺激を与え、その温熱刺激によって起こる生体反応を利用し身体の症状改善、疾病予防をする施術です。

 

２－４．お灸について

 

お灸は点灸、台座灸、棒灸、灸頭鍼、隔物灸など、様々なお灸の種類があります。どれも、方法は違いますが、身体に温熱刺激を与える手法です。

一心鍼灸院では台座灸を主に使用し、指先のしびれ改善のために用いています。

 

 

 

３．鍼灸治療の安全性について

 

一般的に鍼灸治療は怖い、危険と思われています。それは、針を身体に刺す治療だからだと思います。

しかし、確かな資格を持っている人が行う、針を身体に刺す行為は危険ではありません。注射や生検では必ず針を刺す行為です。みな危険と思わないのではないでしょうか。

治療行為として身体に針を刺しても良いと認められている資格は、医師、歯科医師、看護師、鍼師のみです。それ以外の方が、行為を行えば傷害罪となります。

国から資格を得ているということは、安全性、治療効果があると認められているからです。

 

４．鍼治療に痛みがない理由

 

鍼治療は痛いと思われがちですが、ほとんど痛みはありません。日本式の鍼術は鍼の太さが細く、江戸時代に考案された管鍼法という技術が用いられているからです。

管鍼法というのは丸い筒状の鍼管に鍼を入れ、皮膚に接触させてから鍼を刺入するという技術です。

皮膚に鍼管と鍼が接触しているときは、皮膚に鍼管の太い圧がかかります。

その圧がかかっている状態の時に、より細い鍼がすばやく刺入されるため、鍼を刺した感覚が脳に伝わらないために痛みが感じないのです。

 

 

５．鍼灸治療の治効理論

 

鍼灸治療の治効理論は、一部でありますが科学的に解明されているものがあります。それは次のようなものです。

 

５－１．鎮痛効果

 

人間が本来持っている痛みを自ら抑える疼痛抑制機構のメカニズムを高め、痛みを和らげます。

このメカニズムを使って中国では鍼で麻酔をかけ抜歯をしているところもあります。

 

５－２．血流改善

 

鍼灸治療を行うと、治療箇所の血管が拡張する自律神経反射が起こります。

この反射を軸索反射といいます。

筋肉の血管が拡張し血流が増大すると、新鮮な酸素や栄養が運ばれてきて新陳代謝が活発になり組織の炎症を消退させ痛みを和らげることが出来ます。

 

 

５－３．免疫力の強化

 

鍼が体内に入ると身体は鍼を異物と認識し、排除しようとマクロファージなどの免疫細胞が鍼の所に集結してきます。この免疫細胞が増えることによって、組織の修復が進んでいきます。

 

 

また、鍼灸治療は鍼とお灸を使って身体にごくわずかな傷をつけます。

鍼の治療痕には傷を治そうとさらに免疫細胞が集結し、身体の免疫のメカニズムが働き続けます。

その結果、自然治癒力がどんどん強くなっていき、身体の回復に繋がります。

 

６．鍼灸治療が頚椎症性神経根症の治療に適している５つの理由

 

６－１．神経・脊髄損傷の治療事故が起きる確率が低い治療だから

 

頚椎症性神経根症の治療で、最も気をつけなければならないのが神経・脊髄損傷の治療事故です。

神経・脊髄損傷の治療事故が起きる確率の高い治療法が、整体、カイロプラクティックなどで行われる頚椎の矯正です。

次いで、強く揉むマッサージです。ですから、これらの治療は頚椎神経根症の治療には、適切ではないといえます。

鍼灸治療は鍼やお灸で、筋肉にごくわずかな刺激を加える治療なので、頚椎や筋肉大きな負荷がかかることがありません。

従って、熟練の鍼灸師が行う鍼灸治療で、神経、脊髄の損傷や筋肉の損傷が起きる確率はきわめて少ないため最良の治療法だといえます。

 

６－２．統合医療で活躍している治療だから

 

統合医療とは西洋医学と代替療法や伝統療法の特性を組み合わせた治療法です。

西洋医学だけでは改善が難しい難治性疾患などを改善に導くために、お一人お一人の症状に合わせた治療を行っています。

最近では大学病院でも統合医療に目を向けているところがあり、鍼灸治療を取り入れ神経疾患、眼科疾患など難治性疾患の治療や、脳梗塞後のリハビリなどに使われています。

西洋医学の治療法では改善がみられない慢性的な疾患でも、鍼灸治療の有効性が確認されているものが数多くあります。

 

６－３．副作用のない治療だから

 

西洋医学の治療で気になるのが薬による副作用です。

特に頚椎症性神経根症ではロキソニン、リリカなど副作用の強いお薬が処方されることが多く、副作用で体調不良に陥る方がたくさんいます。

鍼灸治療は身体にごくわずかの刺激を加え、自然治癒力を高めて身体を治す治療法なので、副作用を心配することはありません。

 

６－４．筋肉の血流改善に効果のある治療だから

 

鍼治療には筋肉の血流を改善する効果が科学的に確認されています。

血流は身体を治すためには重要な役割を担っていて、血流が悪いと身体の治りが悪くなります。

頚椎症性神経根症は筋肉の血流が滞ったために、発痛物質が産生され痛みが起こります。

鍼灸治療を行い血流を増やすことによって栄養や新鮮な酸素が送られてきて、発痛物質が流され傷んだ組織も回復に向かいます。

 

６－５．深層筋のトリガーポイントをダイレクトに治療できるから。

 

頚椎症性神経根症の時に現れる腕の痛みは、首、肩の筋肉に形成されたトリガーポイントによる関連痛です。

このトリガーポイントは筋肉の深層筋にあるため、身体の表面からでは治療が困難です。

鍼治療は身体に鍼を刺入し、深層にあるトリガーポイントをダイレクトにとらえ治療できる唯一の治療法です。

そのため、トリガーポイントの治療は、どの治療法よりも効果が高く現れます。

 

７．まとめ

 

今回は頚椎症性神経根症の治療で鍼灸治療を選択しようかと迷われている方のために、鍼灸治療についてお伝えしました。

鍼灸治療を受けてみようと決心するまでに、かなりのハードルが高いと思います。

当院で初めて鍼灸治療を受けられた方は「治療を受けるまでは痛いと思っていたけど、いざ受けてみると痛みがなく驚いた」とよく言われます。そして、治療効果も高くあるので、喜ばれています。

もし、あなたも迷われているなら、この記事を参考にしていただけたら幸いです。

 

 

 

 

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