頚椎症性神経根症で鍼灸治療を受けてみたいけど、たくさんありすぎて何処の鍼灸院がいいのかわからない。今通っている鍼灸院で、このまま治療を続けていてもいいのか心配など、信頼できる鍼灸院を探しあてるには苦労しますよね。

頚椎症性神経根症は頚神経の疾患で、症状を改善するには知識と治療技術が必要です。しかし、鍼灸院の中には治療技術が未熟であったり、不得意な症例であったりなどで、なかなか症状改善に結びつかないことも多くあります。

それでは、頚椎症性神経根症治療で信頼できる鍼灸院を見極めるにはどのようにしたらいいのでしょうか。

今回は頚椎症性神経根症治療で、信頼できる鍼灸院の7つの見極め方についてお伝えします。

 

１．頚椎症性神経根症治療で、信頼できる鍼灸院の7つの見極め方

 

１－１．鍼灸治療専門の鍼灸院を選ぶ

 

鍼灸治療を行っている施設は鍼灸専門と鍼灸整骨院があります。鍼灸専門は鍼灸治療のみ行っている施設です。鍼灸整骨院は電気治療やマッサージなどの治療が主体で鍼灸治療には力を入れていません。

鍼灸整骨院は主に保険治療で行っており患者数を確保しなければならないため、時間のかかる鍼灸治療を敬遠しているところがあります。

鍼灸治療のみ行っている鍼灸院はほとんどが実費治療でお金はかかりますが、鍼灸技術は高く時間をかけて身体を診てくれます。

 

１－２．ホームページでは鍼灸師の経歴と患者様の声に注目

 

鍼灸院のホームページはたくさんありますが、注目していただきたいのが鍼灸師の経歴と患者様の喜びの声です。

鍼灸師の中には転職して鍼灸師養成学校に入学する方もおられ、年齢が高いからといって施術経験が長いということはありません。また、鍼灸治療の技術を学ぶために、必ず師匠と呼べる方が必要なので、何処で修行していたかを調べるようにしましょう。

患者様の声はあなたと同じような症状の方が書かれている喜びの声が多く掲載されていれば、その鍼灸師がその疾患に対して得意としていることなのでおすすめということになります。

 

１－３　10年以上の施術経験で専門性を打ち出している

 

鍼灸治療は身体全身の疾患に効きますが、鍼灸師の中には不妊治療専門、頭痛治療専門、腰痛専門など専門性を打ち出している方もおられます。

専門性を打ち出しているからには得意分野であり、一般の鍼灸院よりも同じような症状の方が多く来院されることになるので治療技術やノウハウが高くなっていきます。

頚椎症性神経根症の治療の場合は、頚椎治療専門やしびれ専門の鍼灸院がおすすめです。

また、鍼灸治療は治療技術がすべてです。これは経験がないと上達されませんから、10年以上の施術経験がある鍼灸師を選びましょう。

 

１－４　病院勤務の経験があり、レントゲン、MRI画像が読影できる

 

頚椎症性神経根症は頚神経の病気なので、患者さんのお身体の状態を把握するためにレントゲンやMRIの画像を確認することはとても大切です。

しかし、ほとんどの鍼灸師は病院勤務の経験がないので、レントゲン、MRI画像に触れることはなく読影ができません。

なるべく、病院勤務の経験があり、レントゲン、MRI画像の読影ができる鍼灸院を選びましょう。

また、病院勤務があればお薬や手術のことなど、頚椎症性神経根症のことに精通しているので安心です。

 

 

１－５　神経学的検査をしている

 

神経学的検査とは脳、脊髄および神経の機能を調べるために行われる検査のことをいいます。

この検査で頚椎のどの部分が悪いのか、症状の重傷度などがわかります。レントゲン、MRI画像が撮影できない鍼灸院にとって、患者さんの病態を把握するための指標となります。

ですから、神経学的検査を行わない鍼灸院はおすすめいたしません。

 

 

神経学的検査の種類

 

●深部腱反射

 

深部腱反射とは、ゴム状のハンマーで筋肉の腱や骨の突起部を叩き、筋肉の収縮を誘発させる検査です。

この検査で脳脊髄に障害があるのか、末梢神経に障害があるのか、頚椎のどのレベルが悪いのかなどが判断できます。

 

●病的反射

 

病的反射とは脳、脊髄が傷害されたときに、正常では認められないような反射が出現することをいいます。

頚椎の疾患では指をはじいたときに現れる現象で、病的反射が認められるか認められないかを判断します。

認められた場合は鍼灸治療での対応が難しい症例になります。

 

●徒手筋力検査

 

徒手筋力検査は検査する術者がある程度抵抗を加え、患者さんに一定の動きをしていただき筋肉の力を診る検査です。

筋力が弱っているということは、同時に神経にも障害があるという判断ができます。

この検査ではどの筋肉が弱いのか、左右差があるのか診て、頚椎のどのレベルが悪いのか、どの神経が悪いのかを判断します。

 

●握力検査

 

握力検査は握力計を用いて握力を測り、筋力の強さを診る検査です。握力検査は握力が極端に弱かったり左右で10キロ以上差があったりすれば、筋力や神経に障害があると判断されます。

 

●知覚検査

 

知覚検査は皮膚の感覚異常があるかを診る検査です。感覚異常があれば神経に障害があると判断されます。

頚椎疾患では腕や手の感覚異常が認める部位で、頚椎のどのレベルが悪いのかを判断します。

 

１－６　痛くない治療

 

一心鍼灸院の鍼灸治療は痛みを伴いません。

しかし、鍼灸院の考え方なのか、操作が粗いのか、技術が未熟なのか、太く長い鍼を使用しているのかはわかりませんが、治療が痛い鍼灸師もおられます。

痛みのある治療は精神的に苦痛を強いられるので、鍼灸院を変えることをおすすします。

頚椎の治療は鍼操作が難しく痛みを伴うことが多いので、痛みのない治療を行う鍼灸院は技術が高いと思われるのでおすすめです。

 

１－７　細く、短い鍼を使用し、側臥位で治療を行っている

 

首、肩の鍼灸治療で最も気をつけなければいけないのが、肺に孔を開けてしまう「気胸」と「延髄への貫通」です。

この治療事故は滅多に起こりませんが、事故が起こりうるリスクとして、技術が未熟、安全深度を把握していない、患者さんの思わぬ動き、鍼を刺入した状態で毛布などがかかり、治療時よりも深く刺さってしまうなどがあります。

うつ伏せで首の表皮から延髄の硬膜まで約50㎜、肩から胸膜まで約40㎜の距離ですが、側臥位では肩甲骨が浮き安全深度が深くなります。

側臥位での治療は治療事故のリスクを減らすことに繋がりますから、安心して鍼灸治療を受けていただけます。

また、太く長い鍼を使用していると事故のリスクが高くなるので、できる限り細く、短い鍼を使用している鍼灸院がいいでしょう。

 

２．このような方は、鍼灸治療をお勧めします

 

２－１　病院の投薬、注射、頚椎牽引で改善されなかった方

 

頚椎症性神経根症の治療で、病院での鎮痛薬の処方、湿布、頚椎牽引などを行っても、効果があまり得られない方。

また、薬の副作用が気になり、お薬を飲み続けることに抵抗がある方。

などは、副作用の少ない鍼灸治療を受けることを考えられてもいいと思います。

 

２－２　整体やカイロプラクティック、マッサージの治療を受けた後に、痛みが強くなった方

 

頚椎症性神経根症の治療を、整体やカイロプラクティック、マッサージを受けた後に、痛みやしびれが強くなったと言われる方が多くおられます。

整体やマッサージ、カイロプラクティックなどの手技療法で、神経、脊髄損傷の治療事故が多く発生しているため、治療を受けるときは注意をしてください。

鍼灸治療は頚椎や筋肉の負担が少ないため、頚椎症性神経根症の治療にはおすすめです

 

３．まとめ

 

最近では鍼灸院の数が増えてきて、どの鍼灸院を選んだらいいのかわからないことが多くあるのではないでしょうか。鍼灸治療を受けるときは鍼灸整骨院ではなく、鍼灸院の実費治療で行っているところをまず選んでください。

鍼灸治療はあなたと相性が合う、合わないがはっきりと出ます。ですから、まず何回かの治療を受けていただいたうえで判断してください。

信頼できる鍼灸師が見つからない方や鍼灸治療を受けるのに不安な方は、一心鍼灸院にご相談ください。

 

 

 

 

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