あなたは、時々腕や手にしびれを感じることはありませんか？

もし、腕や手にしびれを感じるようなら「頚椎症」「頚椎椎間板ヘルニア」あるいは「胸郭出口症候群」かもしれません。

手にしびれが起きる原因は、中枢神経性（脳、脊髄）、末梢神経性（腕神経叢）、骨性、代謝性、筋肉性と様々あります。

その中でも、手がしびれる原因で増えてきているのが「頚椎症」「頚椎椎間板ヘルニア（神経根型）」「胸郭出口症候群」です。

「頚椎症」「頚椎椎間板ヘルニア」「胸郭出口症候群」を改善するには、「どのようにしたらいいの？」と悩まれている方がたくさんおられるのではないでしょうか。

ですから、今回は、手のしびれの原因で増えてきている「頚椎症」「頚椎椎間板ヘルニア」「胸郭出口症候群」を改善する治療法についてお伝えします。ぜひ参考にしてください。

 

１．頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群を改善する治療法

 

もし、あなたが手にしびれを感じたら、まず脳神経内科又は整形外科を受診してください。なぜなら、手がしびれる原因には重篤な疾患（脳、脊髄などの疾患）が潜んでいる可能性があるからです。

脳神経内科、整形外科で重篤な疾患が見つからなければ、安心して治療を進めることが出来ます。

それでは、手のしびれの原因である「頚椎症」、「頚椎椎間板ヘルニア（神経根型）」、「胸郭出口症候群」の治療法をお伝えします。

頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の手のしびれを改善するには、頚髄から分かれた腕神経叢周囲にある首、肩、胸、腕の筋肉に起きている、炎症や緊張を和らげることが重要になります。

 

１－１．病院で行う頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の治療法

 

 

病院での頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の一般的な治療法は温熱療法、頚椎牽引、電気治療、ビタミン剤などの投薬治療、注射、手術になります。

しかし、どの治療法も手のしびれに対して有効な治療法と言えません。

それは、次のような理由があるからです。

頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群は首、肩、胸などの筋肉が原因で手にしびれが現れています。ですから、手のしびれの原因である筋肉を改善しない限り症状は改善されていきません。

病院で一般的に行われている治療法は、どれも筋肉の治療に対して効果があまりみられないのが実情だからです。

また、手術をしても手のしびれは改善されない傾向にあります。

 

２．頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の有効な治療法とは

 

頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の最も有効な治療法は鍼灸治療だということをご存じでしょうか？

鍼灸治療のことをあまりなじみがないと思われるので、鍼灸治療のことをご説明します。

鍼灸治療とは、鍼とお灸を使って身体に刺激を与え人間の自然治癒力を高めて身体を治していく治療法です。鍼灸治療は歴史が長く、律令時代に中国から伝来し今現在まで伝統の治療法が脈々と受け継がれています。

今では、大学病院などの医療施設でも鍼灸治療を取り入れている施設が数多くあります。また、アジア、欧米を中心に世界でも鍼灸治療の効果が認められ、その国々の方の健康を支えています。

 

 

そして、鍼灸治療が最も得意としているのが筋肉の治療です。

頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の手がしびれる原因のほとんどは、筋肉の炎症や緊張に由来しています。

手がしびれる原因の筋肉は、ほとんど身体の深層にあります。電気治療やマッサージは身体の深層にある筋肉には直接アプローチできません。

しかし、鍼灸治療は深層にある筋肉に直接ピンポイントで治療できます。従って、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の治療には最も適しているのです。

鍼灸治療には様々な治効理論があります。次のようなことが身体に反応して筋肉を治し、手のしびれやその他の症状を改善していきます。

 

２－１．鍼灸治療の治効理論

 

１．鎮痛効果

 

鍼灸治療をすると鍼やお灸の刺激が脳に伝わり、人間が本来持っている痛みを自ら抑える疼痛抑制機構のメカニズムを高め、痛みを和らげます。

このメカニズムを使って中国では鍼で麻酔をかけ抜歯をしているところもあります。

 

２．血流改善

 

鍼灸治療を行うと、治療箇所の筋肉の血管が拡張する自律神経反射が起こります。この反射を軸索反射といいます。

組織の血管が拡張し血流が増大すると、新鮮な酸素や栄養が運ばれてきて新陳代謝が活発になり筋肉を改善することが出来ます。

 

３．免疫力の強化

 

鍼灸治療は鍼とお灸を使って身体にごくわずかな傷をつけ、その傷を身体が治そうとする力を用いて症状を改善していきます。身体を治そうとする力は、免疫のメカニズムが働くことによるものです。

鍼灸治療を行っていると免疫のメカニズムが常に働くことになり、免疫力が強化されていきます。免疫力が強化されていくと身体が強くなり、疲れにくい身体になったり、病気になりにくい身体になったりしていきます。

 

３．頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の治療でやってはいけない治療法

 

 

頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の治療でやってはいけない治療法があります。それは、整体やカイロプラクティックで行っている、首をゴキッとする矯正施術や強く揉むマッサージです。

なぜなら、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニアは骨棘（骨の棘）や椎間円板で神経を傷つけている可能性があります。その状態で、頚椎に矯正施術を行って無理な力が加わると神経、脊髄損傷になる恐れがあるからです。

また、胸郭出口症候群の原因である、前斜角筋、中斜角筋、小胸筋は、とても細い筋肉でダメージを受けやすい筋肉です。その筋肉に強いマッサージを行うと、かえって筋肉に傷をつけ炎症が広がり症状が悪化する可能性があるからです。

ですから、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の方は、整体、カイロプラクティック、強刺激のマッサージの治療は受けないようにしてください。

 

４．まとめ

 

ここまで、手がしびれる原因で多くなってきている、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の治療法についてお伝えしてきました。

もし、あなたが手にしびれを感じたなら、真っ先に脳神経内科又は整形外科を受診して検査を行ってください。その後、重大な疾患がなければ、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群の有効な治療法は鍼灸治療です。

是非、お近くの信頼できる鍼灸院を見つけてくださいね。

 

 

 

 

 

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