頚椎症
頚椎症の治療ー東洋医学と西洋医学の違い
あなたは頚椎症の痛みやしびれを早く改善するには、どのような治療がいいのか探しているのではないでしょうか?
頚椎症は頚椎症性筋萎縮症や頚椎症性脊髄症といった手術が必要な症状もありますが、このような症状はほんの一握りの症状です。ほとんどの治療が保存療法で行われます。
頚椎症には大きく分けて東洋医学と西洋医学の2つの治療があります。
東洋医学は鍼灸や漢方など、症状の原因を見極め根本から改善していく治療です。
西洋医学は病院で行う投薬や注射、リハビリなど、症状を押さえ込む治療です。
また、東洋医学は改善まで少し時間がかかるが再発しにくい、西洋医学は即効性があるが再発しやすいといった特徴もあります。
実際、東洋医学と西洋医学の違いって何?頚椎症の改善にはどちらの治療がいいの?など疑問が多いと思います。
今回は東洋医学である鍼灸治療と西洋医学の違いと頚椎症で行っている一心鍼灸院の治療と西洋医学で行われている治療についてお伝えします。
1.東洋医学と西洋医学の違い
1-1.歴史
鍼灸治療
鍼灸治療が誕生したのは2000年以上前の中国でした。そして、約6世紀頃から遣隋使、遣唐使により日本に伝えられました。
この頃は、大陸の手法を手本に治療を行っていましたが、江戸時代の頃から日本式鍼術の祖である「管鍼法」という技法が生み出され、日本独自の治療スタイルが構築され現代まで脈々と伝統が受け継がれています。
西洋医学
西洋医学は約300~400年の歴史があり戦争などで起きる外傷や感染症を治療するために威力を発揮しました。
日本では江戸時代の頃に長崎の出島で治療が行われたり、杉田玄白、前野良沢らによって「解体新書」の翻訳などがなされたりと蘭方医学が急速に発展するようになります。
明治時代を境に江戸時代まで医療の主流だった東洋医学に代わり西洋医学が医療の中心になっていきます。
1-2.診察の特徴
鍼灸治療
鍼灸治療の診察は身体の状態を見極めるため患者さんをよく観察します。
問診、視診、触診などを重要視し身体が発している異常を読み取り原因を見つけて行きます。
その原因に対して治療を行っていきます。
西洋医学
西洋医学の診察は血液検査などの数値やレントゲン、MRIといった画像で判断します。
数値や画像のうえで正常範囲の治療は得意ではありません。
薬を飲みながら様子を見るしか方法はありません。
1-3.治療の特徴
鍼灸治療
鍼灸治療は身体に鍼灸の刺激を与え、その刺激の反応で自然治癒力を強くし内部環境を整え症状を改善していく治療です。
体質を改善し症状を治していく治療のため、症状の緩和を実感するまで少し時間がかかります。
鍼灸治療で目指すのは今の症状改善はもちろんですが、自然治癒力を高めいつまでも健康に暮らせる身体を維持していくことです。
詳しくは「頚椎症性神経根症の最良の治療が鍼灸治療である5つの理由」を参考にしてください。
西洋医学
西洋医学の治療は血液検査などの数値を参考に低ければ高かめる薬を、高ければ低くなる薬を投与します。
感染症などの病原菌を見つけると病原菌を攻撃して排除する薬を投与して症状を押さえ込む治療です。
また、悪いところを見つければ手術で取り除く治療を行います。
薬の投与では副作用で手術では身体全体のバランスが崩れ、日常生活を送ることが困難になることもあります。
1-4.得意分野
鍼灸治療
自律神経失調症、肩こり、腰痛、頚椎症といった慢性疾患、原因がわからない不定愁訴などが鍼灸治療の得意分野であり改善されていることが多くあります。
一方、命に関わる病気や骨折、挫傷などの外傷、感染症などには不向きな治療法です。
西洋医学
命に関わる病気、感染症、骨折、挫傷などの外傷、救命救急は西洋医学の得意とするところです。
また、遺伝子治療、iPS細胞など医療の発展や医療機器の発展とともに、今でも救われない病気が救われることになることが期待されます。
一方、肩こりや腰痛、頚椎症といった慢性疾患、自律神経失調症、原因がわからない不定愁訴などの症状は得意ではありません。
2.頚椎症の症状とは
頚椎症の変形性頚椎症、頚椎症性神経根症は加齢の影響で頚椎に骨棘が形成され、その骨棘が神経を刺激することによって筋肉が緊張し、痛みやしびれ、頭痛、めまいなど様々な症状を引き起こす病気です。
詳しくは「頚椎症の原因と症状、首の痛みや手のしびれ、歩行障害が起きることも」を参考にしてください。
3.一心鍼灸院の頚椎症の治療
3-1.診察
一心鍼灸院では問診、視診、触診、神経学的検査(反射、知覚検査など)を行い身体をよく観察します。
筋肉に熱感がないか、緊張があるか、筋硬結、トリガーポイントの有無などを見極めていきます。
3-2.治療
頚椎症で緊張している筋肉に鍼灸治療を行い、血流を改善させ筋緊張を緩和します。その結果、こり、痛み、シビレも快方していきます。
自律神経を整えるツボを刺激し、弱っている副交感神経を強くし自律神経のバランスを整えます。
頭痛に効くツボを刺激し、緊張型頭痛を改善していきます。
自然治癒力を高めることによって内部環境を整え体質改善し、首こり、肩こりが起こりにくい筋肉にしていきます。
4.西洋医学の頚椎症の治療
4-1.診察
診察は神経学的検査を行い、レントゲン、MRI画像を撮影し頚椎や椎間板の形状を診て判断します。
手術が必要なければ投薬やリハビリを行いながら様子を見ることになります。
4-2.治療
投薬治療
痛みがあればロキソニンなどの鎮痛薬、シビレがあればメチコバールなどの薬が処方されます。
症状が改善しなれなければ、ボルタレン、リリカ、デパスといった強いお薬が処方され、薬の種類もどんどん増えていきます。
リハビリ治療
頚椎症で行われる一般的なリハビリ治療は頚椎牽引、電気治療、温熱治療になります。施設によっては、施術者によるマッサージなどの手技療法が施されます。
神経ブロック注射
痛みが強い場合、星状神経節ブロック、腕神経叢ブロックなどの注射を行い神経を一時的に麻痺させ、痛みの信号が脳に到達しないようにして痛みを緩和します。
5.頚椎症ではどちらの治療を受けたらいいのか
5-1.初めて症状が現れた場合は病院を受診
初めて首の痛みや腕の痛み、手のしびれなどの症状が現れた場合は、始めに病院を受診してください。
レントゲン、MRIなどの画像撮影を行い、現在の頚椎の形状を把握することが大切です。
そして、医師から現在の病状は手術が必要なのか、必要ではないのか、治療はどのようにするのかなどを確認するようにしてください。
5-2.痛みが強い時の頚椎症治療は西洋医学と鍼灸治療の併用
鍼灸治療は症状改善には少し時間がかかります。
ですから、痛みの強い場合は西洋医学の鎮痛薬の服用やブロック注射の治療を続けなから、鍼灸治療を取り入れることをおすすめいたします。
5-3.痛みが落ち着いてきたら鍼灸治療で根本改善
痛みが落ち着いてきたら副作用のある薬を飲み続けるのをやめ、鍼灸治療で痛んでいる筋肉を正常状態に戻し根本改善を目指します。
5-4.痛みが治った後も、再発しないように身体のメンテナンスを
頚椎症の症状は自然治癒力が高くなり、筋肉の状態が正常に戻るとともに緩和されていきます。
その後、最も大事なのは再発をしないようにすることです。
痛みは日常生活の過度の負担がきっかけとなり、筋肉が緊張し自然治癒力の能力を超えたために現れます。
一度、頚椎症になられた方は頚椎の変形は変わらず、よくなることはありません。また無理をすると再発する可能性は高くあります。
ですから、日常生活で首に負担のかけない生活を心がけ、1~2ヶ月に一度は身体のメンテナンスのため鍼灸治療を受けることをおすすめします。
6.まとめ
頚椎症の治療で行われている鍼灸治療と西洋医学の違いと、どのような治療を行っているかをお伝えしました。どちらの治療法も一長一短があり、得意不得意があります。
頚椎症の症状は多岐にわたり、治療も一筋縄には行きません。大切なのはあなたにあった治療を選び、治療効果が出ることです。
もし、今続けている治療に効果がなければ治療法を変えることも一つの手立てなので検討してみてはいかがでしょうか。
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