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頚椎症

2018.10.13
頚椎症

頚椎症性神経根症の治療法を選ぶ時の注意点

首が痛い女性

首が痛い女性

 

あなたは頚椎症性神経根症が病院の治療では治らず、何か良い治療法がないか探されているのではないでしょうか?

インターネットで「頚椎症性神経根症」「治療」と検索すると、鍼灸院、整骨院、整体、カイロプラクティック、マッサージなど様々な治療法があふれていて、どの治療法を選べばいいのか迷われますよね。

これらの治療法のことを医業類似行為というのですが、最近、医業類似行為で治療事故が多発していることをご存じでしょうか。頚椎の治療では神経、脊髄損傷の事故が多く発生しています。

神経、脊髄損傷はがひとたび起これば、改善に時間がかかるばかりか一生を棒に振ることにもなりかねません。

ですから、治療事故を回避するためにも、頚椎症性神経根症で医業類似行為の治療を受けるときは、治療法を慎重に選ばなければなりません。

今回は、頚椎症性神経根症の治療法で選んでもいい治療法と選んではいけない治療法についてお伝えします。

 

1.頚椎症性神経根症の治療法を選ぶときの注意点

 

1-1.治療法を選ぶ時に慎重にならなければならない理由

 

頚椎神経根症は頚椎に骨棘が形成され神経の通り道が狭くなり、神経に刺激を与え痛み、しびれなどの症状が起きる疾患です。

神経の通り道が狭くなっている状態の時に、頚椎に少しの力が加わるだけでも神経・脊髄損傷が起きる可能性があります。

間違った治療法を受けると、神経・脊髄損傷の治療事故が起きる可能性があるので慎重に選ばなければならないのです。

 

頚椎症画像2

 

1-2.治療法を選ぶ時に気をつけること

 

治療事故のリスクを少しでも避けるために、頚椎症性神経根症の治療法を選ぶ時に次のようなことに気をつけるようにしてください。

●頚椎症性神経根症の原因とご自身のお身体の状態をしっかりと把握すること。
●神経損傷のリスクを避けるために、頚椎に力が加わらない治療法を選ぶこと。
●傷ついた筋肉をさらに傷つけないために、筋肉に力が加わらない治療法を選ぶこと。
●治療法のこと施術者のことなど、しっかりと把握するまで調べ、納得してから治療を受けること。
●わからなければ、選んだ治療法を受けてもいいか、かかりつけの医師に相談すること。

 

2.医業類似行為とは

 

医業類似行為とは病院で受ける治療(医業)とは違う、鍼灸、整骨、マッサージ、整体、カイロプラクティックなどの治療法のことをいいます。補完、代替医療ともいいます。

 

2-1.医業類似行為で法的資格のある治療法、ない治療法

 

医業類似行為の中には法的資格のある治療法、法的資格のない治療法があります。

法的資格のない治療法は、教育の方法や法律が国よって定められたものがありません。

ですから、誰でも少しの教育で開業することができ、治療技術、知識に大きな差が出るので注意が必要です。

 

●法的資格制度のある治療法 鍼師、灸師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師

●法的資格制度のない治療法 整体、カイロプラクティック、リラクゼーションなど

 

2-2.手技による治療事故が多発

 

医業類似行為の多くは手技による骨格矯正やマッサージなどの治療法がほとんどで、骨折や神経損傷、挫傷などの治療事故が多発しています。

このことは独立法人国民生活センターから「手技による医業類似行為の危害―整体、カイロプラクティック、マッサージ等で重症例も」という題目で注意喚起されています。

 

健康保持や疾病の予防・治療の目的で、マッサージ、指圧、整体、カイロプラクティックなど、施術者の手技による医業類似行為が広く利用されている。
一方、PIO-NETには、整体やマッサージ等、器具を使用しない手技による医業類似行為を受けて危害が発生したという相談が2007年度以降の約5年間で825件寄せられており、件数は増加傾向にある。
手技による医業類似行為のうち、あん摩マッサージ指圧や柔道整復については法的な資格制度があるが、整体やカイロプラクティック等と呼ばれるその他の手技による医業類似行為については法的資格制度がないため、施術者の技術水準や施術方法等がばらばらであると指摘されている。
そこで、健康維持や身体症状の改善等を目的とする、器具を使用しない手技による医業類似行為を受けて危害が発生したという相談情報を分析し、情報提供することとした。

参照:独立行政法人国民生活センター: 手技による医業類似行為の危害-整体、カイロプラクティック、マッサージ等で重症事例も-

 

2-3.頚椎症性神経根症で手技療法を選ばないほうがいい理由

 

頚椎の治療事故で最も多いのが神経・脊髄損傷で、手技療法で起きる確率が高くあります。

手技療法のなかでも、法的資格のない整体、カイロプラクティック、リラクゼーションマッサージなどの手技療法で、治療事故が多発しています。

ですから、頚椎症性神経根症の方は法的資格のない手技療法を選ばないようにすることが賢明です。

 

主な危害部位1

 

治療事故で最も多い危害部位は、腰部・臀部で、次いで首、胸部・背部になります。

 

主な危害部位2

 

治療事故で最も多い危害内容は、神経・脊髄の損傷、次いで骨折、擦過傷などになります。神経・脊髄損傷がおきてしまうと、その後の生活に支障をきたす場合があるので注意が必要です。

 

危害部位、内容

 

神経・脊髄損傷の治療事故が最も多く発生しているのは、首の治療です。ですから、首の治療法を選ぶ時には、より一層の注意が必要です。

 

参照:独立行政法人国民生活センター: 手技による医業類似行為の危害-整体、カイロプラクティック、マッサージ等で重症事例も-

 

3.選んでもいい治療法、選んではいけない治療法

 

3-1.選んでもいい治療法

 

3-1-1.鍼灸治療ー手技療法ではない、法的資格のある治療法

 

鍼灸治療とは鍼やお灸で身体に刺激を与えることによって自然治癒力が強まり、様々な疾病の改善や健康増進を目指す療法です。

鍼灸治療は約2千年以上前に中国で誕生し、約6世紀頃日本に伝えられ現在まで脈々と受け継がれてきた我が国の伝統療法です。

今では世界保健機関(WHO)からも、様々な症状に効果があると認められているほどです。

 

鍼灸治療

 

3-2.選ばない方がよい治療法

 

3-2-1.整骨院(接骨院)ー手技療法であるが、法的資格のある治療法

 

整骨院(接骨院)とは国家資格のある柔道整復師が、日本の伝統医学の1つである柔道整復術を使い疾病を改善していく施術所です。

昔の整骨院(接骨院)は骨つぎとも呼ばれ、骨折、脱臼等の治療を多くてがけていましたが、時代の流れとともに治療できる施術者が激減してきています。

現在では電気治療、牽引治療、マッサージなどの施術を行っています。

捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)脱臼、骨折の急性症状に限り、健康保険が使えます。

 

電気治療

 

出典元:株式会社日本メディックス

 

3-2-2.あん摩、マッサージ、指圧ー手技療法であるが、法的資格のある治療法

 

あん摩、マッサージ、指圧とは国家資格のあるあん摩マッサージ指圧師が、なでる、押す、揉む、叩くなどの伝統手技で、身体の疾病を改善していく療法です。

本来、身体の改善を目的としたマッサージを行えるのは、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得した人だけです。

あん摩マッサージ指圧師は、開業、病院、介護現場、スポーツトレーナーなど多方面で活躍しています。

 

指圧

 

3-3.選んではいけない治療法

 

3-3-1.整体ー手技療法で法的資格のない治療法

 

整体とは身体全体の骨格や関節のゆがみやズレを、手足や器具を使って矯正する手技療法です。猫背矯正や骨盤矯正などを名目で施術を行っているところが多いです。

整体は法的資格がないため、整体師養成学校があるものの厚生労働省の認可は必要なく教育レベル、教育内容には著しい隔たりがあります。

就学期間も数日~2年あまりと差があり、卒業すれば修了書がもらえ誰でも整体師と名乗り開業することができます。

 

3-3-2.カイロプラクティックー手技療法で法的資格のない治療法

 

カイロプラクティックとは骨格のゆがみや背骨の機能異常を手技によって調節し、神経の働きを回復させる療法です。

日本では法的資格がなく、教育はWHO教育基準をクリアしている養成学校から、数日~2年、通信教育などがあり、修了すれば修了書がもらえ誰でもカイロプラクターと名乗り開業できます。

WHO教育基準をクリアしている養成学校を卒業したカイロプラクターは、約4%ときわめて少ないのが現状です。

厚生労働省から次のようなことが発表されています。

 

(1) 禁忌対象疾患の認識 カイロプラクティック療法の対象とすることが適当でない疾患としては、一般には腫瘍性、出血性、感染性疾患、リュウマチ、筋萎縮性疾患、心疾患等とされているが、このほか徒手調整の手技によって症状を悪化しうる頻度の高い疾患、例えば、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、骨粗しょう症、環軸椎亜脱臼、不安定脊椎、側彎症、二分脊椎症、脊椎すべり症などと明確な診断がなされているものについては、カイロプラクティック療法の対象とすることは適当ではないこと

(2) 一部の危険な手技の禁止 カイロプラクティック療法の手技には様々なものがあり、中には危険な手技が含まれているが、とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。

 

カイロ

 

3-3-3.リラクゼーションー手技療法で、法的資格のない治療法

 

リラクゼーションとは身体の癒やしを目的とした手技療法です。チェーン店のクイックマッサージ、もみほぐし、足つぼ、アロママッサージ、スーパー銭湯などで行われているマッサージ類似行為全般をいいます。

リラクゼーションセラピストはチェーン店での少しの研修や、セミナーを受けることによって会社に入り施術を行っています。

 

4.まとめ

 

頚椎症性神経根症の時に、選んでもいい治療法と選んではいけない治療法をお伝えしました。

神経・脊髄損傷が起きてしまうと、身体が壊れ日常生活が困難になる恐れがあります。

首の治療では、特に神経・脊髄損傷の治療事故が起きるリスクが最も高くなります。

ですから、首の治療法は安易に決めず、慎重に決めてください。

もし、治療法で迷われたときは、かかりつけのお医者さんに相談されることをおすすめいたします。

 

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